おせち商戦が本格的にスタートした。東日本大震災後、家族の絆が見直され、家族全員がそろっておせちを食べる家庭も増えそうで、“おせち需要”は伸びるとみられる。インターネットの通販サイトでは早くも昨年の2倍という好調な売れ行き。百花繚乱(りょうらん)のおせちにも「安心安全」「被災地復興」など今年ならではのキーワードが浮かぶ。(榊聡美)
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ネット購入が人気
今年初め、見本と異なる「スカスカおせち」や遅配など、ネットで販売するおせちのトラブルが問題となった。しかし、8月末から予約受け付けを開始した、ぐるなび(東京都千代田区)の「ぐるなび食市場」では、既に前年同時期比で2倍の売れ行きだという。災い転じ、「おせち問題」によって、おせちがネットでも買えることが広く知れ渡った。
同社企画開発本部食市場グループの武田恵子さんによると、購入する時間帯は週末の夜が多いとか。パソコンの画面をのぞき込みながら、家族一緒に相談する様子がうかがえる。
一方で、今年はネットをくまなくチェックし、会社の信頼性も選ぶ基準にするなど、ユーザーが慎重になる傾向が見られる。
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